聖バルバラ聖堂(5-6世紀)

聖バルバラ聖堂はコプティック・カイロの教会群の中でも歴史的に重要な建築物である。それは聖キュロスと聖ヨアンネスのために建設され、彼らは癒しの力のために崇敬されていた。北東の角にある小さな聖堂は、この二人の殉教者を記念したものである。後に、聖バルバラの聖遺物がこの聖堂に移され、新たな至聖所が聖遺物を保管するために付け加えられた。そのため、現在の建物は二つの聖堂からなっており、一つは聖バルバラに、もう一つは聖キュロスと聖ヨアンネスに捧げられたものとなっている。

13世紀の文献には、聖バルバラの聖遺物がこの聖堂に保存されていると言及されている。南の至聖所には聖バルバラの聖遺物箱があり、北の至聖所のイコノスタシスはファーティマ朝期(972年-1171年)のものである。バシリカ様式の建築や三つに分かれた内陣はアブー・サルガ聖堂のものと非常によく似ている。