ベン・エズラ・シナゴーグ(不明)

ベン・エズラのシナゴーグ(ユダヤ教徒の集会所)は、元々は教会であった。しかし882年に、政府によって教会に課された税を支払うために、それを売らざるを得なくなったしまった。ユダヤ教徒であるアブラハム・ベン・エズラが金貨二万枚でその教会を買ったため、そのシナゴーグは彼の名にちなんでベン・エズラのシナゴーグと呼ばれるようになった。その身廊と二つの側廊を備えたバシリカ構造が今でも見て取れる。

1896年には、「ゲニザ」として知られる文書コレクションがこの神殿で発見された。文書のほとんどは中世のユダヤ人だけが使用した「ヘブライ文字アラビア語」と呼ばれるヘブライ文字で書かれたアラビア語の一変種で書かれており、アラブ支配下のエジプトにおけるユダヤ教徒の政治的経済的社会的状況を反映しているほか、ユダヤ教徒の宗派組織や宗派同士の関係についても伝えている。