コプティック・カイロ

カイロの南側に当たるコプティック・カイロには、カイロ発祥の地ともいえる旧バビロンの城塞を窺うことができる。コプティック・カイロはローマ時代の建立になるこのバビロンの城塞の中にかたちづくられている。この城塞がローマ軍団の駐屯地として築かれたのは2世紀、トラヤヌス帝の時代といわれ、当時はナイル川の流れがこのすぐ近くまできていたようだ。641年に侵入してきたアラブ軍との間で激しい攻防戦が演じられ、7ヵ月後にアラブ軍の手に落ちる。バビロンにはコプト時代当初から一貫して大主教座が置かれ、アラブ侵攻後も、その点は変わらない。ただし以前は要塞の周りにさまざまな聖堂や僧院が散らばっていたようだが、逆にイスラーム化された後はコプト教徒の居住区を旧要塞内に押し込め、その結果主要な聖堂はその内部に造られることとなった。(三宅理一)

コプティック・カイロにある主要な建築物としては、聖ゲオルギオス聖堂(東方正教)、聖バルバラ聖堂、ムアッラカ聖堂(通称「ハンギングチャーチ」)、アブー・サルガ(聖セルギオス)聖堂、聖ゲオルギオス聖堂(コプト)、聖ゲオルギオス修道院(コプト)、ベン・エズラ・シナゴーグなどがある。その他、その敷地内に存在するコプト博物館、キリスト教徒の墓地、その周辺の街路の写真も併せて掲載する。

コプティック・カイロ中心図
  • 1-聖ゲオルギオス聖堂(ギリシア正教会)
  • 2-ローマ時代の門
  • 3-聖ゲオルギオス聖堂(コプト正教会)
  • 4-聖バルバラ聖堂
  • 5-ムアッラカ聖堂
  • 6-聖セルギオス聖堂
  • 7-婚礼堂
  • 8-カスリーヤ・アッ=リハーン聖堂(聖母聖堂)
  • 9-聖ゲオルギオス修道院
  • 10-ベン・エズラシナゴーグ
  • 11-コプト博物館